心理学用語

プロトタイプ理論は、1973年にエレノア・ロッシュによって提唱された認知心理学の理論です。この理論は、人間がカテゴリーを形成する際、そのカテゴリーに属する典型的な事例(プロトタイプ)を認識し、そのプロトタイプとの類似性によってカテゴリーに属するかどうかを判断するというものです。

例えば、「椅子」というカテゴリーを考えてみましょう。椅子には、座面、背もたれ、脚など、いくつかの特徴があります。しかし、これらの特徴をすべて備えている椅子ばかりではありません。例えば、座面はありますが、背もたれがない椅子や、脚が折りたたみ式の椅子などです。このような椅子も、プロトタイプとの類似性が高いため、椅子として認識されます。

プロトタイプ理論は、言語学、認知心理学、哲学など、様々な分野で研究されています。この理論は、人間の思考や行動を理解する上で重要な役割を果たしています。

以下に、プロトタイプ理論の特徴をいくつか挙げます。

* カテゴリーは、必要十分条件によって規定されるのではなく、プロトタイプとの類似性によって規定される。

* カテゴリーには、中心と周辺がある。中心にあるものはプロトタイプに似ており、周辺にあるものはプロトタイプに似ていない。

* カテゴリーの境界は曖昧である。プロトタイプに似ているかどうかは、ケースバイケースで判断される。

プロトタイプ理論は、人間がカテゴリーを形成する際の認知プロセスを説明する上で、有力な理論です。この理論は、言語学、認知心理学、哲学など、様々な分野で研究されており、人間の思考や行動を理解する上で重要な役割を果たしています。

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