ギルフォードの知能構造モデル
4心理学における「ギルフォードの知能構造モデル」とは?
ギルフォードの知能構造モデルは、アメリカの心理学者J・P・ギルフォードによって提唱された、知能構造に関する理論です。
このモデルは、人間の知能を3つの側面と5つの操作と6つの所産の組み合わせによって120種類の知能因子に分類したものです。
3つの側面は以下の通りです。
内容:情報の種類
具体的:具体的な情報
象徴的:記号や言葉などの象徴的な情報
意味的:概念やアイデアなどの意味的な情報
行動的:運動や行動に関する情報
操作:情報処理の心的操作
認識:情報を認識する
記憶:情報を記憶する
思考:情報を思考する
生産:情報を生成する
評価:情報を評価する
所産:心的操作による概念化の働きによって得られる結果
単位:単一の要素
クラス:複数の要素をまとめたクラス
関係:要素間の関係
体系:要素間の体系
変換:要素間の変換
評価:要素の評価
このモデルによると、個人の知能は、120種類の知能因子のそれぞれのスコアによって決まります。
例えば、具体的な内容の情報を認識する能力が高い人は、視覚的な情報を正確に理解する能力が高いと考えられます。
一方、象徴的な内容の情報を思考する能力が高い人は、抽象的な概念を理解し、論理的に考える能力が高いと考えられます。
ギルフォードの知能構造モデルは、知能検査の開発や解釈に広く用いられています。
また、教育や人事など、様々な分野で活用されています。
ギルフォードの知能構造モデルは、人間の知能をより詳細に説明することができます。
しかし、120種類の知能因子が本当に人間の知能を完全に説明しているかどうかについては議論があります。
ギルフォードの知能構造モデル以外にも、知能構造モデルなど、様々な理論があります。
参考URL
知能の構造|心理学勉強するマン - note
https://note.com/psychololo/n/ne6621901dad5
心理学用語集: 知能因子モデル・構造モデル・流動性と結晶性知能
https://psychologist.x0.com/terms/152.html
知能とは?:ギルフォードの知能構造モデル