ハロー効果

心理学における「ハロー効果」とは？

ハロー効果（Halo effect）とは、ある対象を評価する際に、その対象が持つ顕著な特徴に印象を引きずられ、全体的な評価が歪んでしまう心理現象です。別名として「光背効果」、「後光効果」などがあります。

具体的には、以下のような例が挙げられます。

成績が良い学生は、性格も良いと判断されやすい

外見が美しい人は、能力も高いと判断されやすい

高級なブランドの商品は、品質も高いと判断されやすい

ハロー効果は、以下のような要因によって説明されています。

認知バイアス: 人は有限な認知資源しか持っていないため、複雑な情報を処理するよりも、目につく特徴に基づいて判断する方が楽である

ステレオタイプ: 人は過去の経験や社会的な規範に基づいて、対象をステレオタイプ化して判断する傾向がある

印象の鮮明さ: 目につく特徴は、目につかない特徴よりも、印象に残りやすく、評価に影響を与えやすい

ハロー効果は、マーケティング、広告、人事評価など様々な分野で活用されています。

マーケティングでは、商品のパッケージや広告に高級なイメージを持たせることで、消費者の購買意欲を高めることができます。

広告では、有名なタレントやインフルエンサーが商品を使用している様子を宣伝することで、消費者にその商品を購入するように訴求することができます。

人事評価では、評価者が被評価者の第一印象に基づいて評価してしまう可能性があるため、客観的な評価を行うことが重要です。

ハロー効果を理解することは、自分自身の評価や判断を理解し、より賢く評価や判断する上で役立ちます。

参考URL

心理学用語集: ハロー効果

【評価や面接に役立つ心理学用語】「ハロー効果」の意味とは？具体例やピグマリオン効果との違いをわかりやすく解説

ブレークイーブン効果の心理：人はなぜ損失を取り戻そうとするのか？ブレークイーブン効果の4つの法則とは？

【心理テクニック】フレーミング効果とは？営業や説得で効果的に使うためのポイントを解説