心理学用語

大野の語彙法則とは、日本の国語学者である大野晋が1956年に提唱した、日本語の古典文学における語彙の構成比に関する法則です。大野は、万葉集、源氏物語、枕草子、徒然草、方丈記、古今著聞集、宇治拾遺物語、十訓抄、源氏物語別注、古今著聞集別注の9つの古典文学作品について、各作品の語彙の構成比を分析しました。その結果、各作品の語彙の構成比は、名詞が最も多く、動詞、形容詞、助動詞、形容動詞、副詞、接続詞、助詞、感動詞の順に減少していく傾向があることを発見しました。

この法則は、日本語の古典文学における語彙の構成比が、時代とともに変化していくことを示しています。具体的には、万葉集では名詞が約80%、動詞が約10%、形容詞が約5%、助動詞が約5%という構成比であったものが、源氏物語では名詞が約60%、動詞が約20%、形容詞が約10%、助動詞が約5%、形容動詞が約5%、副詞が約2%、接続詞が約2%、助詞が約2%、感動詞が約1%という構成比に変化しています。この変化は、日本語の語彙が、時代とともに複雑化・多様化していくことを反映しています。

大野の語彙法則は、日本語の古典文学における語彙の構成比を理解する上で重要な法則です。この法則は、日本語の歴史や文化を理解する上でも重要な役割を果たしています。

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